わくわくを創出する光とは？「幻想的な光」で新しい空間演出を

最終更新日：2025.06.10

空間演出は、顧客体験やブランドイメージを高める上で不可欠な要素です。中でも光は、空間の印象を大きく左右する重要な役割を担っています。本コラムでは、感性工学に基づいた研究により、わくわくの価値を提供する可能性が示唆されたNittoの光学技術に焦点を当て、新たな可能性を探ります。

空間演出における光の重要性

近年、店舗やオフィス、イベント会場などにおいて、空間演出の重要性が高まっています。五感を刺激する空間演出は、顧客体験を向上させ、ブランドイメージの向上や集客力アップに繋がります。中でも、光は視覚情報として重要であり、空間の印象を大きく左右します。光の質、量、方向、色温度などを効果的に組み合わせることで、人々の心理や行動に影響を与え、目的に合った空間を創り出すことができます。実際、暖色系で高彩度の色は、心を高ぶらせる心理効果があり、寒色系のやや低彩度の色は、心が落ち着く効果があると言われています。このように、光を効果的に活用することで、空間の雰囲気をコントロールし、目的に合った印象を与えることが可能です。

従来の空間演出における課題

しかし、従来の空間演出における光の活用は、照明器具の選定やレイアウト、調光調色機能に留まることが多く、表現できる光の範囲が限られていました。そのため、他社との差別化が難しく、顧客に新鮮な体験を提供することが困難でした。また、人の視界に入る色の占める面積が大きいほど、その心理効果が期待されますが、大面積を光らせるには、光量が増え光源部分が眩しくなるため実現が難しいことがあります。そのほかにも、デザインは感性的な部分に重きが置かれことが多く、データに基づいた客観的な評価が不足しているという課題があります。

Nitto RAYCREA™とは？ – 空間演出の可能性を広げる光制御技術

これらの課題を解決し、空間設計の新たな可能性を切り拓くのが、Nittoが開発した光制御技術「RAYCREA（レイクレア）」です。RAYCREA™は、LEDと組み合わせることで調光調色を自在に制御できるだけでなく、透明かつ大面積で光らせることができます。この特性により、従来の照明では実現できなかった新しい光の表現と、自由度の高い空間演出を可能にします。

新しい空間演出を可能にするRAYCREAの特徴を動画でご覧いただけます。

「RAYCREA」の特徴
・大面積：光源自体は視界に入らないため眩しさを感じさせず、大面積で光らせることが可能です。人の視界に入る光の面積が大きいため、人への心理効果がより期待できます。
・透明性： RAYCREA は高い透明性を持つため、光や色を重ね合わせることができます。
透明性: RAYCREA は高い透明性を持つため、光や色を重ね合わせることができます。
・デザイン性：今まで実現できなかった、独創的な照明デザインを実現します。
・柔軟性：RAYCREAは、柔軟性に優れたフィルム状の素材であるため、板を曲げたような曲面にも貼り付けることができます。

さらに、RAYCREAの人への心理効果を感性工学の視点からも検証しています。関西学院大学の長田典子教授との共同研究では、RAYCREAの透明性を活かした光の重ね合わせが、人々に「奥行き」「幻想的」由来の「わくわく」を与えることが確認されました。*1。
「わくわく」の検証内容に関する詳しい資料もご用意しておりますので、ぜひ資料ダウンロードページからご覧ください。

これらの特徴と研究成果から、RAYCREAは空間に新たな価値をもたらす光のソリューションとして、様々な可能性が期待されています。
*1電子情報通信学会ヒューマン情報処理研究会東北大学（2024/12/16）

RAYCREAが創り出す、新しい空間体験 – 導入事例

Nittoは、RAYCREAを用いた演出を自社エントランスや様々な場所で活用し、人々に新しい空間体験を提供しています。
・光のインスタレーション：複数の透明なRAYCREAを重ね合わせることで、複雑に色が混ざり合う、斬新な光の表現を実現しました。訪れる人に驚きと感動を与える新しい顧客体験を創出しています。