間合いの呼吸

日東堂(京都・八坂)

日東堂の空間に佇む、ガラスや和紙、鉄、木、鏡といった様々な素材と呼吸を交わしながら、光の余韻を織り上げています。厚みや高さ、幅の異なるRAYCREAが生み出す光の減衰は、素材の質感や空間の奥行きを静かに浮かび上がらせ、時間の流れや感情の揺らぎをそっと映し出します。見る角度によって表情を変える光は、訪れる人の感覚に語りかけ、空間との対話を促すように、静かに息づいています。

事業・建築主
株式会社ニトムズ
導入時期
2025年7月
所在地
日東堂(京都・八坂)
監修
ルフトツーク 遠藤 豊

監修 ルフトツーク 遠藤氏によるコメント

光の息づきと、その余韻
日東堂が体現するのは、町家に差し込む自然光の「息づき」、
すなわち静けさの中で微かに感じられる生命の気配──
それは、街の歴史や人々の記憶が醸し出す、目に見えぬ息吹でもあります。

RAYCREAがこの空間に佇むこと。
それは「光の余韻とその間合い」を再構築し、動的な光の流れを可視化する媒介となるように感じています。

光・アクリル・硝子・木・鉄・紙。
異なる素材たちが、RAYCREAを媒介として光と交わり、多層的な世界観を織り上げていきます。

本作は、時間とともに移ろう光の表情を映し出し、そこに込められた呼吸や感情の振動を可視化するインスタレーションです。

素材と空間、そしてそこに集う人々の感覚と感情のあいだに生まれる、目に見えないリズム。
「間合いの呼吸」とは、そのリズムの気配を感じ取る一瞬の時間を映す息遣いです。

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