光パーテーションとは?:オフィスでの開放感とプライバシー保護を両立
最終更新日:2025.04.24

近年のオフィス設計において、開放感とプライバシー保護の両立は、重要な課題となっています。開放感は従業員の創造性やコミュニケーションを促進する一方で、情報漏洩や心理的な不安を引き起こす可能性があります。本コラムでは、この課題を解決したNittoの光のパーテーションを実現する技術とその導入事例について紹介します。
現代の職場では、開放感や意匠性を重視したガラス張りのオフィスが増加しています。しかし、機密情報の漏洩や利用者の心理的な安心感を考慮すると、プライバシーの保護も欠かせません。そのため、ガラス張りのオフィスでもブラインドや間仕切りを使用し、結果として意匠性や開放感が損なわれるという課題に直面しています。
Nittoでは、この課題に対してRAYCREA™で解決を目指しています。RAYCREAは、ガラスやアクリルのパネルを照明に変えることができるフィルムです。フィルムを貼り合わせた面は発光し、反対側は透明性を保つことで、プライバシー保護と開放感を両立しました。これにより、オフィスでの作業や会議中でも開放感を感じながら、プライバシーを確保することが可能となります。
プライバシーと開放感を両立する新しい技術
RAYCREAは、プライバシー保護と開放感を両立し、従来のオフィスの課題を解決します。従来は、プライバシー保護のためブラインドや間仕切りを使用していました。これではオフィス内から外部の風景を見ることができず、閉鎖感を与えてしまいます。また、視界が常にさえぎられることで、従業員がストレスを感じたり、創造性やコミュニケーションが低下する要因になります。さらに、オフィスの意匠性も損なわれるという課題がありました。
RAYCREAで実現する光パーテーションは、下記特徴を活かしプライバシー保護と開放感を両立し、従来のオフィスの課題を解決します。
- 両面性: RAYCREAのフィルムを貼り合わせた面は発光し、反対側は透明性を保つことが可能です。例えば、ガラス張りの会議室に使用することで、会議室内のプライバシーを保護しつつ、室外を見ることもできるため、開放感を得られます。これにより、創造性やコミュニケーション高めながらも、機密性の高い話し合いを安心して行うことができます。
- 透明性:RAYCREAのフィルムは、消灯時には透明な状態を保つため、開放感を損なうことなく必要な時にプライバシーを確保できます。これにより、使用環境に合わせてオフィス全体の開放感を維持しつつ、必要な時にプライバシーを確保することができます。
- 柔軟性:RAYCREAはフィルムのため、曲面にも貼り合わせることができます。これにより、様々なデザインやレイアウトに対応でき、オフィスの意匠性を損なうことなく、プライバシー保護を実現します。
Nittoの光学技術を活かしたRAYCREAは、心地よいオフィス環境を維持しながら、プライバシー保護を可能にします。
RAYCREAで実現する光パーテーションのメリット
プライバシー保護に加えて、RAYCREAで実現する光パーテーションはオフィスの快適性を向上させます。
- 開放感の維持: 従来の視界を遮るブラインドや間仕切りとは異なり、RAYCREAは照明OFFの時に透明性を維持し、ワークスペースの開放感を保ちます。また、照明ONの時も、RAYCREAの両面性により、室内側の開放感を維持しながら、外からの視線をシャットアウトすることができます。
- 意匠性の維持: ガラス張りの景観を損なうことなく、オフィスの美観を維持します。
- グレアの低減:光量が多いにも関わらず、面で発光する柔らかい光のため、光のパーテーションは眩しいと感じることはありません。
- 従業員の満足度:プライバシー保護と開放感の両立は、快適でプライベートな環境を生み出し、従業員の士気を高めることが期待されます。
オフィスでの導入事例
Nittoは、自社のオフィスにRAYCREAの光パーテーションを導入し、その効果を実証しています。

- プライバシー保護と開放感の両立: 照明ONの時も、RAYCREAの両面性により、室内側の開放感を維持しながら、外からの視線をシャットアウトすることができました。
- 従業員の満足度向上: プライバシー保護と開放感の両立により、従業員の会議室に対する満足度が向上しました。
導入における留意事項
RAYCRA活用により様々なメリットが考えられますが、現在のRAYCREAは、用途によっては工夫が必要です。下記のような使用をご検討されている場合は、一度ご相談ください。
- 素材の種類: RAYCREAのフィルムを張り合わせる素材により、色の変化と光の減衰に影響を与える可能性があります。
- 適用面積: 適用面積によっては、RAYCREAフィルムを分割張り合わせする必要があり、フィルム継ぎ目が生じる可能性があります。
- 屋外用途: RAYCREAは耐候性の制限により、屋内での使用のみを推奨しています。
RAYCREAで未来のワークスペースを創造
RAYCREAを用いた光パーテーションによって、開放感とプライバシー保護との両立が可能になります。RAYCRAを用いた光パーテーションに関しての詳細は、下記資料をダウンロードしてご確認ください。
また、RAYCREAは開発品であり、パーテーションとして社会に実装を進めるために、導入に興味のある企業様を募集しています。ご興味のある企業や研究機関の皆様は、下記『お問い合わせ』よりご連絡下さい。