店舗の商品を輝かせる間接照明の選び方| 4つの手法を比較

著者:RAYCREA PRチーム

店舗の商品、もっと魅力的に見せませんか?天井照明、棚下照明、そして新しい「面」で光る棚。4つの照明手法を徹底比較し、ブランド価値を高める最適な選び方をご紹介します。

店舗に並ぶ、こだわり抜かれた商品たち。その魅力は、顧客に最大限伝わっているでしょうか。
実は、その鍵を握るのが商品を照らす『光』です。照明の選択一つで、商品の見え方、そして顧客が感じる価値は変わります。では、その商品を輝かせるために、どこから照明を当てるべきでしょうか。天井から照らしたり、棚下から照らしたり、棚自体を光らせたり。その光、すなわち照明の選択が、商品の見え方、ブランドの世界観、そして顧客体験に影響します。
それぞれの照明が持つ特性を理解し、ブランドの思想と商品の魅力が最も伝わる手法を戦略的に「使い分ける」ことが重要です。
本記事では、商品を照らす照明アプローチを比較し、店舗にとって最適な光を選ぶための視点をご紹介します。

商品の魅力を引き出す照明アプローチ

商品を照らす照明は、光源の位置や形状によって様々ですが、今回は4つのタイプに分類して解説します。それぞれの照明が商品をどのように見せるのか、を中心に見ていきましょう。

①天井照明(スポットライト・ダウンライト)|空間全体で商品をドラマティックに演出する

天井に設置したスポットライトなどから、棚にある商品を照らす方法です。空間に陰影のコントラストを生み出し、商品を主役として際立たせます。

• 商品の見え方 :強い光が当たるため、商品に明確なハイライトと影が生まれます。このコントラストが立体感を強調し、商品をドラマティックに見せる効果が期待されます。
• 特性と活用のポイント:空間にメリハリとリズム感を生み出し、特定の「主役」商品に視線を集めるVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)で力を発揮します。一方で、上からの指向性が強い光は、棚板自体や顧客自身が影を作り出してしまい、下の段を暗くしてしまったり、商品のディテールが見えにくくなったりするため、緻密な配灯計画が求められます。

②棚下照明(ダウンライト)| 商品に特別感を与える「点」の光

棚板の裏側に薄型の「点状」の光源を複数埋め込み、個々の商品をスポット的に照らす手法です。

• 商品の見え方 :棚の中に光の溜まりを作り出し、個々の商品にハイライトを与えます。宝飾品や時計の輝き、化粧品ボトルの艶など、特定の部分を際立たせ、高級感を演出します。
• 特性と活用のポイント: 棚の中に光と影のリズムが生まれ、空間に上質な雰囲気をもたらします。商品を一つひとつ大切に扱っている印象を与えたい場合に有効です。什器への照明の埋め込み加工が前提となり、商品のサイズに合わせた緻密な配置計画が求められます。

③棚下照明(ラインLED)|商品情報を均一に伝える「線」の光

棚板の裏側に「ライン状」の光源を設置し、商品を均一に照らす、最も一般的な棚下照明です。

• 商品の見え方: 棚の幅全体をムラなく照らすため、パッケージの文字やデザイン、アパレルの畳み商品など、棚に並ぶ多くの商品の情報を正確に伝えることに長けています。
• 特性と活用のポイント:どの段の商品も安定した視認性を確保できるため、機能性が重視される陳列棚に適しています。また、ライン状の光源であるため、商品のサイズや配置に左右されずに均一な明るさを提供できます。一方で、光源がライン状であるため、光の当てる角度によっては、商品自体が影を作ってしまったり、棚の奥が暗くなったりすることがあります。光源のドット(光の粒)や配線をどう隠すか、什器と一体化した設計が意匠性を高める鍵です。

④面照明(RAYCREA)|影ができにくく、素材感を伝える「面」の照明

棚板自体が光り、商品を光で包み込むような、新しいアプローチです。

• 商品の見え方:棚板自体が「面」として発光し、商品を上から照らします。ダウンライトやライン照明のような「点」や「線」の光源と異なり、面全体で発光するため、強い影や光源の映り込みが生まれません。柔らかな光が商品を包み込み、素材の繊細な質感や透明感を引き出すことが期待されます。
• 特性と活用のポイント:照明器具の存在を感じさせず、商品だけが空間に浮かび上がるような、クリーンで上質な印象を与えます。面発光による均一な光は、眩しさ(グレア)や光のムラがないため、特にガラス製品が持つ本来の透明感を伝えることが期待されます。また棚全体が光るため、小瓶からアパレル雑貨まで、様々なサイズの商品を柔軟にディスプレイでき、活用の幅が広がります。空間と調和させながら、色温度や明るさを調整することが設計の鍵となります。

比較表:それぞれの光で商品をどう見せるか

4つのアプローチの違いを、商品の見え方という観点で整理しました。

特徴天井照明
(スポットライト・ダウンライト)
棚下照明
(ダウンライト)
棚下照明
(ラインLED)
面照明
(RAYCREA)
光の形状
影の性質陰影が明確商品ごとに生まれる全体的に柔らかい全体的にできにくい
主な視覚効果立体的、ドラマティック性を強調個々の商品への特別感を演出情報の高い視認性を確保素材本来の質感や色彩を再現
活用の幅空間の主役を演出特定商品の個別演出均一な商品陳列幅広い商品サイズに対応

まとめ:目的で選ぶ、最適な商品照明

商品を照らす照明に、唯一の正解はありません。

この記事を読んで、皆様は商品をどのように照らしたいと感じたでしょうか。それぞれの照明が持つ特性を理解し、ブランドが伝えたいメッセージに合わせて最適な手法を選ぶ、その一助となれば幸いです。

導入店舗で、RAYCREAが創り出す光をご体感ください。

RAYCREAが創り出す商品棚が、店舗空間で商品をどのように輝せるか。写真や言葉だけでは伝わらない、その光の質や商品の見え方を、ぜひ導入店舗で直接お確かめください。ご見学可能な店舗の詳細は、リンク先の導入事例でご確認いただけます。他、ご相談に関しては、お気軽にお問い合わせください。
※なお光る棚板は、2025年度末から2026年度初旬ごろに販売予定です。

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