2025年8月26日から27日愛知工業大学自由ヶ丘キャンパスにて開催された「照明学会全国大会(第58回)」にて、RAYCREAの照明が人の感性や空間認知に与える影響について、2件の研究成果を発表しました。
本研究では、配光制御型面照明を用いた空間において「開放感」が高まる可能性や、VR技術を活用した空間評価手法の有効性について報告をしました。
◆研究内容と成果
第1報:照明が空間の開放感に与える影響
照明が空間の「開放感」に与える影響を、実空間にて主観評価を用いて検証しました。
その結果、配光制御型面照明を設置した空間は全般照明を用いた空間と比較し、「明るさ感」「広さ感」「光の印象(人工光〜自然光)」にポジティブな影響を与え、開放感を高めることが示されました。特に、空間の輝度分布や低グレアの面照明が、自然光のような効果を生み出し、快適な空間を提供する可能性があることが明らかになりました。
第2報:VRを用いた空間印象評価の有効性検証
実空間とVR空間における照明環境の印象評価を比較し、VRによる評価手法の妥当性を検証しました。
VR空間でも実空間と同様の評価傾向が得られ、特に「明るさ感」評価においては高い一致が認められました。これにより、VRを活用した空間設計・照明評価の可能性が広がることが示唆されました。
◆今後の展望
これらの成果は、自然光のような快適な光環境を人工照明で再現する新たなアプローチとして、オフィスや医療施設、教育空間など、開放感や感性価値が求められる空間設計への応用が期待されます。また、VRを活用した感性工学的な検証を加速させることで、RAYCREAの光がもたらす価値を多角的に明らかにし、さらなる製品開発や空間提案につなげていくことが期待されます。